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呼吸器科・呼吸器外科

肺炎からCOPD等の慢性肺疾患、結核や非結核性抗酸菌症、肺がんの診断・治療、気管支鏡検査などに対応しています。
 

当科の概要

ヴォーリズ先生が、1918年にこの地に結核療養所を開設して以来、当院呼吸器科は、東近江医療圏での呼吸器科疾患の医療を支えてまいりました。

現在、外科的治療は行っておりませんが、肺結核症および肺MAC症を中心とする非結核性抗酸菌症などの慢性呼吸器感染症、COPDや肺結核後遺症・術後後遺症などによる慢性呼吸不全、肺癌(診断、化学療法、準終末期~終末期医療)、膠原病肺や特発性間質性肺炎などのびまん性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群などを対象に診察・治療を行っております。

疾患・検査体制

睡眠時無呼吸症候群

当科では睡眠時無呼吸症候群の検査および治療を行っています。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に上気道(空気の通り道)が塞がることで、呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が低下して、深い睡眠が得られず、日中の眠気が増したり、夜間何度も目が覚めたりします。それにより、さまざまな疾患の原因となるだけでなく、交通事故の原因になることもあります。

睡眠時無呼吸症候群は、成人男性の約3~7%、成人女性の約2~5%に認めます。太っている方に多く認めますが、顎が小さい場合でも起こります。

下記の症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、検査を受けられることをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の症状

  • ひどいいびきをかく。
  • 日中に強い眠気を自覚する。
  • 睡眠中の無呼吸を指摘されたことがある。
  • 起床時の頭痛、倦怠感、熟眠感の欠如を感じている。
  • 夜間、頻繁にトイレに行く。
  • 寝汗、動悸、頻繁な体動(寝相が悪い、手足がよく動く)。
  • 運転中の事故またはニアミスを起こしたことがある。

カゼと間違えやすい病気

若者に多い肺炎

肺炎は、細菌等の病原体が原因となって起こります。肺炎のなかで、細菌とウィルスの中間的な特徴をもつマイコプラズマという微生物が原因で起きる肺炎をマイコプラズマ肺炎といいます。又、一般の細菌による肺炎が高齢者に多いのに対し、マイコプラズマ肺炎は、乳児期から30才代位までの若い人に多いのが特徴です。最初は風邪のような症状ですが、そのうちに高熱(38℃以上)、非常に頑固な咳で、夜、眠れなくなるほどです。

高齢者の肺炎

お年寄りの場合は、肺炎になっても、熱はあまり上がらず、激しい咳や痰も少ないなど、症状が目立たないことが多いため、病気の発見が遅れがちです。高齢者の肺炎の症状は「元気がない、食欲がない、脱水症状、意識障害」などが特徴的です。年をとると、唾液の分泌が減ったり、食べかすが残りやすいなど、口の中の浄化が十分に行えなくなりがちのため、口の中に生息する「肺炎球菌・大腸菌・緑膿菌」や「嫌気性菌」などが増加傾向にあります。

お年寄りの場合、これらの細菌が食べ物などに混じり、誤って肺に入り込んで起こる「誤嚥性肺炎」が多くなります。口の中を清潔に保つ、姿勢に気をつける、誤飲しないような調理を工夫するなどで、予防に努めましょう。

詳しくは医師までお気軽におたずねください。

主な診療疾患、検査・診療の特徴


レントゲン・CT

種々の肺疾患に対し、画像で客観的に疾患名・広がりを判定します。


肺機能検査

息を思い切り吹き込むことで肺活量や一秒量(一秒間に呼出できる空気の量)を測定し、閉塞性疾患(気道が狭くなる・・喘息や肺気腫など)か拘束性疾患(肺活量が減少する…結核後遺症など)かを判定し、その程度も知ることができます。


気管支鏡検査

画像検査で見つかった異常影の検査をするために、直径5ミリの内視鏡を、口から気管に挿入して、影の部分の組織や細胞等を採取して、検鏡検査や培養検査に提出して、診断します。検査での患者さまの負担を考慮して、1泊2日で行っております。


在宅酸素療法(HOT)

自宅で酸素吸入必要な方には、空気中の酸素を20%から90%に濃縮し経鼻チューブで吸入していただきます。効果の程度は各患者さんで異なりますが、「よく眠れるようになった」「身の回りのことが楽にできる」などとおっしゃる方も多くおられます。現在当院で約50名がこの治療をうけておられます。


在宅人工呼吸療法(NIPPV)

夜間などに呼吸が弱くなる方に、鼻や口に密着するマスクをとりつけて器械で空気を送り込みます。まだ最近はじまった治療法ですので実施されている方は少ないですが、積極的に取り入れていく方針です。


睡眠時無呼吸症候群検査

携帯型の検査機器を貸し出しますので、ご自宅で就寝前に鼻の下・指・腹などにセンサーを付けていただき、寝ていただきます。二晩検査します。翌日機器をご返却いただき、後日、結果を説明させて頂きます。無呼吸の状態や、重症度などが分かります。


n-CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

閉塞型睡眠時無呼吸症候群の多くは空気の通り道が狭くなることによって起こるので、鼻にマスクをつけ、気道に圧力をかけて空気を送りこむことで、睡眠中に気道が塞がらないようにする治療法です。睡眠の質が改善し、起床時・日中の眠気も少なくなったり、高血圧症が改善するなど、日常生活のクオリティーの改善につながります。


喘息

内服・吸入治療を基本としていますが、発作時は夜間、休日でも速やかに吸入・点滴等の対応をさせていただいています。


外来担当医表

各予約診をご希望の方は、外来にて予約してください。
電話での予約は0748-35-5456(外来:前日までの予約は14:00~17:00)まで
呼吸器科 長崎 二三夫

(予約)
軸屋 紀宏
(予約)

北野 晴久

(予約)

長崎 二三夫 北野 晴久

(予約)

2023/03/31〜

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問合せください。

相談窓口(地域療養支援部)

受付時間/8:30~17:00(日・祝除く)